アクセス解析ツールは入れたけれど、どこを見ていいかわからない──。
そんな方のために、「最初に押さえるべき数字」と「読み解き方」を、シンプルかつ実践的に解説します。
この記事では、以下の内容をコンパクトに紹介します。
✔︎ アクセス解析で何ができるのか
✔︎ GA4とSearch Consoleの違いと役割
✔︎ 最初に見るべき“本質的な指標”と画面
✔︎ 数字から改善につなげる具体的な思考法
✔︎ 週1で使えるチェックリストと報告スライド例
✔︎ GA4とサーチコンソールの使い分けマップも掲載!
専門知識がなくてもOK。
「最初の一歩が踏み出せるように」設計した記事なので、初心者でも安心して読めます。
💡数字を見るだけで終わらせず、行動につながるヒントもセットでお届けします。
この1本で、「なんとなく見る」から「課題を見つけて動かす」アクセス解析ができるようになります。
【1】アクセス解析とは?数字を“見える化”して課題を発見するための考え方

“数字で現状を見える化”して、課題を発見する第一歩
「アクセス解析って、何をどう見ればいいの?」
──これは多くの初心者が最初にぶつかる悩みです。
でも、この疑問こそが、サイト改善の出発点。
アクセス解析は「ページビューやユーザー数を見るだけのもの」ではありません。
本質は、“ユーザーの行動を数字から読み取り、課題を特定すること”。
つまり、あなたのサイトの“現状”を客観的に把握するためのツールなんです。
1-1. アクセス解析の目的は「現状分析」
以下のような悩み、ありませんか?
- どんなユーザーが来ているのか分からない
- ページがちゃんと読まれているか自信がない
- どこで離脱されているかが見えない
これらは、感覚では分かりません。
だからアクセス解析が必要なのです。
📌 たとえば、次のように数字から“兆し”を発見できます。
| 数値データの例 | 気づき | 考えられる課題 |
|---|---|---|
| 平均滞在時間が短い | 最後まで読まれていない? | 内容が薄い/構成が悪い |
| スマホの直帰率が高い | スマホだけで離脱? | レイアウトや文字サイズに問題あり |
| ユーザー数が多いがCVが少ない | 興味はあるが行動につながっていない? | CTA(行動喚起)の弱さ |
💡数字は、感覚では見えない問題を“見える形”にしてくれます。
それが、アクセス解析がサイト改善に欠かせない理由です。
1-2. GA4で見られる主要指標と使い方(初心者向け早見表)
Googleアナリティクス(GA4)を使えば、サイトの状態が数字で把握できます。
以下はアクセス解析の初心者が、まずチェックすべき指標です。
| 指標 | 意味 | 活用のポイント |
|---|---|---|
| ページビュー(表示回数) | ページが何回見られたか | 人気のあるコンテンツを確認する |
| ユーザー数 | 実際に訪問した人の数 (ユニークユーザー) | 集客の成果を見る |
| 流入チャネル (検索/SNSなど) | ユーザーがどこから来たか | 施策ごとの流入状況を分析する |
| 平均滞在時間 | ページにどれくらい滞在したか | コンテンツの質や引きつけ力を判断する |
| 離脱ページ | 最後に見られたページ | UIや導線の弱点を探る |
| コンバージョン(CV) | 問い合わせや購入などの成果数 | 実際に「行動した人」の数を測る |
🔍 アクセス解析は、「数字を出すこと」がゴールではありません。
数字は、改善へのヒントを見つけるための“地図”です。
【2】アクセス解析の見方|初心者が見るべきGA4の基本指標4選

アクセス解析を開いたはいいけれど、「画面が多すぎて何を見ればいいのか分からない」──
そんな初心者にまず伝えたいのは、“全部見なくていい”ということ。
最初に見るべきは、4つの本質的な指標だけで十分です。
この章では、Googleアナリティクス4(GA4)を使って、迷わず分析できる見方を解説します。
2-1. 表示回数・ユーザー数・セッション数の違いと見方
🔍 GA4の見る場所
「レポート」→「ライフサイクル」→「ユーザー獲得」
| 指標名 | 意味 | チェックポイント |
|---|---|---|
| 表示回数 | ページが見られた回数(同じ人が何度見てもカウント) | 人気ページを把握できる |
| ユーザー数 | 実際に訪問した人の数(ユニークユーザー) | 訪問者の規模や集客の広がりを測る |
| セッション数 | 訪問の回数(1人が何度訪問しても回数でカウント) | リピートや再訪の傾向を見られる |
💡見方のヒント
・表示回数が多い×ユーザー数が少ない → リピーターが多い?
・ユーザー数が多い×セッションが少ない → 一度きりの訪問が多いかも
👉 まずは週ごとに比較して、増減の傾向を見るのがおすすめです。
2-2. エンゲージメント時間・離脱ページで“読まれているか”を確認
🔍 GA4の見る場所
「レポート」→「エンゲージメント」→「ページとスクリーン」
| 指標名 | 意味 | チェックポイント |
|---|---|---|
| 平均エンゲージメント時間 | ユーザーがそのページで実際に操作した時間 | 30秒未満なら「読まれていない」可能性あり |
| 離脱ページ | 最後に見られたページ(離脱の場所) | 離脱が集中しているページは、導線やUIの改善対象 |
💡補足:FAQやアクセス目的が明確なページは、離脱が多くても問題ありません。
ページの“役割”に応じて判断しましょう。
2-3. 流入元・デバイス別で“アクセスの質”を見極める
🔍 GA4の見る場所
「ユーザー獲得」+「テクノロジー」→「プラットフォーム」
主な流入チャネルと意味:
- Organic Search:Googleなど検索から
- Direct:ブックマークやURL直打ち
- Referral:他サイトからのリンク経由
- Social:SNS経由(X、Instagramなど)
- Paid Search:広告からの訪問
💡デバイスも忘れずチェック
・スマホからの直帰率が高い → レイアウトや文字サイズが原因の可能性あり
👉 アクセスの“質”は、どこから・どんな環境で来ているかで変わります。
2-4. GA4で“ここだけ見ればOK”な3画面
GA4は項目が多くて圧倒されがちですが、初心者はこの3画面だけで十分です。
| 見る場所 | チェックできること |
|---|---|
| ユーザー獲得 | 集客の元(検索?SNS?)/訪問者数の変化 |
| ページとスクリーン | ページごとの表示回数・エンゲージメント/課題ページの特定 |
| テクノロジー→デバイス | PC・スマホ別の挙動/モバイル最適化の課題が見える |
🔍《まとめ》初心者がまず見るべきアクセス解析の指標
| 見るべき項目 | なぜ重要? |
|---|---|
| 表示回数・ユーザー数 | サイト全体の規模と人気度を把握 |
| セッション数 | リピート率・来訪頻度を見る |
| 平均エンゲージメント時間 | コンテンツの“読まれ具合”を確認 |
| 離脱ページ | ページのどこで離脱されているか |
| チャネル・流入元 | 集客施策の成果を可視化 |
| デバイス別の挙動 | UI/UXの問題を発見しやすくなる |
【3】アクセス解析ツールの使い方|GA4とSearch Consoleの設定・使い分け

アクセス解析は、有料ツールを使わなくても始められます。
まずは、Googleが無料で提供している2大ツールだけで十分です。
- GA4(Googleアナリティクス 4):サイトに来た“後”の行動を分析
- Search Console:サイトに来る“前”の検索状況を把握
この章では、初心者でも迷わず使えるように、導入方法・違い・使い分けのコツを解説します。
3-1. GA4とSearch Consoleの違い(比較表)
| ツール名 | 分析の対象 | 主な目的 | 代表的な指標 |
|---|---|---|---|
| GA4 | サイト内のユーザー行動 | 訪問後の動きを可視化 | ユーザー数、表示回数、滞在時間、CVなど |
| Search Console | Google検索での表示・流入状況 | 訪問前の検索行動を把握 | 検索クエリ、表示回数、クリック率、掲載順位 |
💡使い分けの基本
・集客の分析 → Search Console
・サイト内の動き → GA4
→ セットで使うことで、ユーザーの行動を“入り口から成果まで”つかめます。
3-2. 【初心者向け】GA4導入の5ステップ
GA4の設定は、見た目よりずっとシンプル。
以下のステップで導入できます。
✅ GA4導入の流れ(5ステップ)
- Googleアナリティクス公式にアクセスし、ログイン
- 「アカウント作成」→「プロパティ作成」でサイト名とURLを登録
- 「データストリーム」から「ウェブ」を選択し、URLを設定
- 表示されたタグ(gtag.js)を、サイトの
<head>内に設置 - WordPressなら「Site Kit」プラグインで簡単導入OK
🔍 動作確認は「リアルタイム」レポートで。数分〜最大24時間で反映されます。
💬 よくある疑問と解決法
| 悩み | 解決策 |
|---|---|
| タグの貼り方が分からない | WordPressなら「Site Kit」で自動設定OK |
| すぐに数字が表示されない | 最大24時間かかることもあるので、しばらく待つ |
| イベントって何? | 最初は自動イベントで十分。詳細設定は慣れてからでOK |
3-3. GA4とSearch Consoleの“使い分けマップ”
| 見たいこと・悩み | 見るべきツール | チェック画面・指標 |
|---|---|---|
| どれだけ人が来ているか知りたい | GA4 | ユーザー数、セッション数 |
| どんな検索キーワードで流入しているか | Search Console | 検索パフォーマンス(検索クエリ・順位) |
| コンテンツが読まれているか判断したい | GA4 | エンゲージメント時間、離脱ページ |
| どの流入チャネルが成果に繋がっているか | GA4 | ユーザー獲得レポート |
| モバイルで離脱が多い理由を知りたい | GA4 | テクノロジーレポート(デバイス別直帰率など) |
| サイトがGoogleに正しく認識されているか確認したい | Search Console | カバレッジレポート |
👉 迷ったらこう考える
- 検索前 → Search Console
- 訪問後 → GA4
3-4. 有料ツールが必要になるのはどんなとき?
無料ツールで十分なケースが大半ですが、下記のような状況では有料ツールも検討対象になります。
| 状況 | 無料ツールの限界 | 有料ツール例 |
|---|---|---|
| データ保持期間を延ばしたい | GA4無料版は最大14か月まで | GA360、KARTEなど |
| チームで同時に分析・権限管理したい | カスタム設定・複数権限が使いづらい | Adobe Analytics、Ptengineなど |
| ページ内の細かい動きを可視化したい(UX改善) | GA4ではヒートマップ非対応 | Clarity、UserHeat、Mouseflowなど |
💡個人・中小サイトは、まず無料ツールで「見る→気づく→改善する」習慣を作るのが先決です。
【4】アクセス解析でよくある“つまずきポイント”を見える化|診断チャート&解決法まとめ

アクセス解析を始めようと思ったのに、
「難しそう…」「どこから手をつけていいか分からない」──
そんな理由で止まってしまう人は少なくありません。
でも大丈夫。“どこでつまずいているか”を言語化できれば、前に進めます。
この章では、初心者がつまずきやすい3つの壁と、それを乗り越える具体策を紹介します。
4-1. 【自己診断チャート】あなたはどこで止まってる?
以下の3つの質問で、今の状態をチェックしましょう。
| 質問 | あなたの答え | 現状分類 | 次に読むべき章 |
|---|---|---|---|
| GA4を正しく設定できている? | ❌ or ✅ | 導入の壁 | 第3章:導入ステップへ戻ろう |
| 月に1回以上、アクセスレポートを見ている? | ❌ or ✅ | 操作の壁 | 第2章:「3画面だけ見る」から再確認 |
| データから改善アクションを考えられている? | ❌ or ✅ | 活用の壁 | 第5章:読み方と改善ステップ |
| すべてYESなら… | ✅ ✅ ✅ | 活用できている! | → 第6章:成功事例で次のヒントを得よう |
👉 自分の状態を知るだけで、次の一歩がクリアになります。
4-2. 【壁別】よくあるつまずきと対策まとめ
| 壁のタイプ | よくある悩み | 解決ヒント | 関連章 |
|---|---|---|---|
| 導入の壁 | GA4の設定が難しい/タグの貼り方が分からない | WordPressなら「Site Kit」導入でOK/最初は“自動イベント”で十分 | 第3章 |
| 操作の壁 | 画面が多すぎてどこを見ればいいか分からない | 「ユーザー獲得」「ページとスクリーン」「デバイス」だけ見ればOK | 第2章 |
| 活用の壁 | 数字は見られるが、どう改善につなげればいいか分からない | “仮説→改善→チェック”の流れを小さく回す。まずは1指標から! | 第5章 |
💡 どこで止まっても、焦らなくて大丈夫。
アクセス解析は「すべて理解しようとしない」のが成功のコツです。
【5】数字をどう読む?アクセス解析から課題を見つけて改善する方法

アクセス解析の数字は、“見て終わり”では意味がありません。
大切なのは、数字をヒントに「なぜ?」を問い、改善の一手へとつなげること。
この章では、初心者でもすぐ実践できる「読み方 → 課題発見 → 改善アクション」の基本フローを紹介します。
5-1. 数字は“答え”ではなく“仮説のヒント”
アクセス解析を見るとき、いきなり答えを探す必要はありません。
まずは「なぜこの数字なんだろう?」と、問いを立てることが出発点です。
📊 例:数字を見て立てる“問いと仮説”
| データ | 問いの例 | 仮説 |
|---|---|---|
| 表示回数が多いのに滞在時間が短い | なぜ読まれていない? | 内容が浅い/導線が弱い |
| モバイルの直帰率が高い | なぜスマホだけで離脱? | UIが崩れている/文字が小さい |
| ユーザー数が多いがCVが少ない | なぜ行動に移らない? | CTAが目立たない/説得力が弱い |
👉 「なぜこの数字?」と考えるクセが、改善への第一歩です。
5-2. よくある数字パターンと改善アクション例
📌 典型パターンと対策を以下に整理しました。
| 現象 | 仮説 | 具体的な改善策 |
|---|---|---|
| 直帰率が高い | 回遊導線が弱い | 関連記事やCTAをページ下に配置 |
| 情報が1ページで完結している場合 | 離脱しても問題なし | FAQやお問い合わせページなどは高直帰率でもOK |
| 滞在時間が短い | 内容が薄い/スマホで読みにくい | 小見出し追加、冒頭に結論、モバイル最適化 |
| ファーストビューで離脱が多い | 最初の印象が弱い | 冒頭にメリットを明記、魅力ある見出しへ改修 |
| CTAが見られていない | ボタンの位置・形式が悪い | スクロール追従にする/ファーストビューに配置 |
💡 小さな改善でも、“数字の変化”は確実に現れます。
5-3. 改善は「小さく試す→数字で検証」が基本
アクセス解析の改善は、一度に完璧を目指す必要はありません。
ポイントは、小さな仮説を試し、数字で確かめて、次につなげること。
✅ 改善のサイクル例(ミニPDCA)
- 現状を数字で把握
- 「なぜ?」と仮説を立てる
- ページや導線を修正
- 数値の変化をチェック
- 成果が出たら継続、出なければ再仮説
📌 比較するポイント
- 過去の自分の数字
- 業界平均(あれば)
- 直近1週間 or 1か月の推移
👉 完璧を狙うより、「まず1つ試す」が成功の鍵です。
5-4. 週1回でOK!アクセス解析チェックリスト
忙しくても、週に1回だけ以下をチェックすれば十分です。
✅ 週1チェック項目:
- ユーザー数・セッション数に変化があるか
- 表示回数・エンゲージメント時間が安定しているか
- 流入元や検索クエリに異常はないか
- モバイルの直帰率が上がっていないか
- 検索順位やクリック率に下落はないか
- コンバージョン率が変わっていないか
📍 目標(KPI)は「過去の自分」や「業界の目安」と比べて調整すればOK。
🎯 まとめ:数字は“仮説を導くヒント”です。
問いを持って小さく改善を繰り返せば、確実に成果は近づいてきます。
【6】実例で学ぶ!アクセス解析で成果を出したサイト改善2選

アクセス解析は、数字を“眺めるだけ”では意味がありません。
実際に改善アクションにつなげてこそ、価値が生まれます。
この章では、数字をヒントにして成果につなげた2つの具体事例をご紹介します。
どちらも、初心者でも再現しやすいアプローチです。
6-1. 事例①|ブログ:「見られてるけど読まれてない」を改善
状況と課題:
- 個人運営の専門ブログ
- 記事A:表示回数は多いが、滞在時間20秒以下
- モバイル流入8割、直帰率90%超
改善前後の数値変化:
| 指標 | Before | After | 増減 |
|---|---|---|---|
| 平均エンゲージメント時間 | 20秒 | 65秒 | 約3.2倍 |
| LINE登録数(CV) | 月20件 | 月30件 | +50% |
| 検索順位・表示回数 | 横ばい | 微増 | 安定化傾向 |
実施した改善策:
- ファーストビューに要点を箇条書きで集約
- セクションに見出し追加+余白・画像でスマホ表示を最適化
- 記事末に関連記事とLINE登録ボタン(CTA)を設置
📌 ポイント: 読まれない原因は「コンテンツ」ではなく「見せ方」の問題だった。
改善プロセスを社内に報告しやすくなったという副次効果も。
6-2. 事例②|ECサイト:カート投入率が2倍に改善
状況と課題:
- 中小企業の自社ECサイト
- 商品詳細ページは見られているが、カート投入率が低迷
- Instagram経由ユーザー中心で、ページ下部の情報が見られていない
改善前後の数値変化:
| 指標 | Before | After | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 平均滞在時間 | 約50秒 | 約90秒 | +80% |
| カート投入率 | 1.0% | 2.2% | +120% |
| 離脱率 | 60% | 50% | -10pt |
実施した改善策:
- 商品レビュー・FAQをページ上部へ移動(見られる位置に)
- 商品画像をスライド形式に変更(スマホでの操作性向上)
- CTAをスクロール追従ボタンに変更(常に目に入るように)
📌 ポイント:
「見られていない場所」をデータで把握し、レイアウトでUX改善。
“数字→仮説→アクション→結果”という流れが社内報告でも説得力に。
🎯 共通の成功要因まとめ
- 数字で課題を発見し、「なぜ?」と問いを立てた
- 小さな改善を実行し、数字で検証した
- 内容そのものより、「見せ方・導線設計」の工夫がカギ
【7】まとめ|アクセス解析は“改善の出発点”。数字を味方にする最初の一歩を

アクセス解析は、ただ数字を並べる作業ではありません。
今のサイトの状態を正しく“見える化”し、課題を発見し、改善につなげる。
それが、アクセス解析の本当の価値です。
✅ これまでのポイント総まとめ
| ステップ | 学んだこと |
|---|---|
| 【1章】数字の見方 | GA4では「表示回数・ユーザー数・滞在時間」だけでOK |
| 【2章】初心者の壁 | 自分が「導入・操作・活用」どこで止まっているかを診断表で明確に |
| 【3章】ツール導入 | GA4とSearch Consoleだけで、無料で始められるアクセス解析が可能 |
| 【4章】つまずき対策 | 壁ごとに“次にやるべきこと”が明確化できるチャート&対策付き |
| 【5章】改善ステップ | 数字→仮説→改善→検証を、小さくまわして成果につなげる思考法 |
| 【6章】成功事例 | 表示だけで終わらせず、レイアウトや導線改善で成果に変えた実例を紹介 |
✅ 今日からできる“最初の一歩”
- GA4を開いて「ユーザー獲得」と「エンゲージメント」画面を見る
- 気になる数字をひとつ選び、「なぜ?」と問いを立てる
- 仮説をもとに、1つだけ改善してみる
- 次週、同じ数字をもう一度見てみる
👉 それだけで、アクセス解析の改善サイクルが動き出します。
✅ 次に読む・試すべきおすすめステップ
🔗 準備中:サイト課題を洗い出すチェックリスト
→ 表示速度・構造・導線・SEOまで、今やるべき改善点を洗い出せる実践記事です
✅ 社内説明・報告に使えるスライド構成テンプレート
| スライド構成 | 内容のポイント |
|---|---|
| ① 目的の共有 | なぜアクセス解析をするのか(例:「改善アクションを導くため」) |
| ② 現状サマリ | ユーザー数、表示回数、直帰率などの基本データ |
| ③ 気づいた課題 | 例:「スマホ直帰が高い」「特定ページの滞在時間が短い」など |
| ④ 仮説と原因分析 | UI不備、構成不足、誘導の弱さなど、数字をもとにした分析 |
| ⑤ 改善アクション案 | CTA設置・構成見直し・導線強化など、具体的に提案 |
| ⑥ 次回確認項目 | KPI例:直帰率50%以下、平均滞在60秒以上、CV率アップなどの目標設定と検証指標 |
👉 Googleスライドでこの構成通りに作れば、上司やチームへの説明も納得感UP!
💬 最後に|完璧じゃなくていい。数字は“味方”になる
アクセス解析に“正解”はありません。
大切なのは、数字を見て「なぜ?」と考え、少しでも行動を変えることです。
仮説を立てて、小さく試して、結果を見て、また次を考える。
それだけで、サイトは必ず前に進みます。
焦らなくていい。でも、止まらないでください。
数字と向き合い続ける限り、改善は必ず起きます。
✍️ 執筆者より
Webディレクター歴20年。今はフリーランスとして、企業や個人事業主のWeb改善を支援しています。
これまで数多くの現場に関わってきましたが、アクセス解析において最初にぶつかる壁は、どこでも同じです。
「数字は出てるけど、見方が分からない」
「改善したいけど、どこを見て何を変えればいいのか決められない」
その迷いの根っこにあるのは、知識の不足や分析スキルではありません。
“今、自分のサイトがどんな状態なのかを、ちゃんと俯瞰できていない”ことがほとんどです。
アクセス解析は、細かい数字を追いかける作業ではありません。
視野を引いて、全体を見て、何がうまくいっていて何が止まっているのかを把握するためのレンズです。
そのためには、「すべてを見ようとしないこと」がむしろ大事です。
- 見るべき数字を絞る
- 一歩引いて傾向を見る
- そこから仮説を立て、次の一手を考える
このシンプルな流れさえ回せれば、アクセス解析はきっと、あなたの強力な味方になります。
完璧じゃなくていい。
「数字を見て、少し立ち止まり、1つだけ動いてみる」
その積み重ねが、サイトの成果を変えていきます。
焦らず、でも止まらず。
全体を見渡す視点を持ち、数字と向き合い続ける人だけが、本当に改善を進めていけると信じています。
📚参考・出典
- Google アナリティクス 4 プロパティでのレポートの使用方法(Google公式ヘルプ)
- イベント「page_view」について(Google公式)
- GA4 プロパティの作成方法(Google公式ヘルプ)
- 検索パフォーマンスレポート(Googleサーチコンソール公式ヘルプ)


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